借金の記事

1999年に自殺者が3万人を突破して以来、自殺者の数は一向に減る気配を見せません。

警察庁の発表している自殺の概要資料によると、2008年度の自殺件数は32249人ですが、自殺原因の第三位、22.4%を占めている経済生活問題。全7404件のうち、1733人が多重債務に耐えかねての自殺です。

多重債務者とは、サラ金などから多くの借金をしてしまって、返済が現実的に不可能な状態に陥ってしまった人のことを言います。

たとえば、毎月20万借金返済に支払わなくてはいけないのに、毎月のお給料が20万の場合、お給料の全てを返済にあててしまうと生活がなりたたないため、また他の業者に借金をすることになります。これを繰り返すうちにどんどん借金が膨らみ、やがて混乱して自分がどこからどれだけ借りているのかも分からなくなってしまうのです。

借金によって大切な命が失われることは決してあってならないことです。

多額の借金があっても、正式な手続きをとり、債務整理をすれば、必ず解決することができます。

債務整理とは、弁護士や司法書士と個人、業者が任意で話し合いをして、借金の返済プランを立てていくことです。債務整理は言い換えれば借金整理とも呼べます。法律を使い、借金を整理するのです。

債務整理で一番有名なのは自己破産でしょう。多額の借金を抱えている方の中には今現在自分が非常に苦しい状況なのに、自己破産をすることを人生の終わりのように考えてしまい、専門家に相談することもためらっている方も多いようです。

しかし、債務整理は人生の終わりなどではなく、再生させるチャンスなのです。

それに、債務整理は自己破産以外にもいくつか方法があります。自己破産以外の債務整理方法として、「任意整理」「特定調停」「個人民事再生法」の三つが挙げられます。
どの方法が適しているかはケースによって異なるので、まず自分の置かれている状況を整理し、債務を一切なくして一からやり直すか、あるいは借金は完済するつもりなのかなど考えてみましょう。

専門家に相談すると高額な相談料をとられるのではないか、と心配なさる方もいらっしゃると思いますが、現在は弁護士、司法書士間で多重債務者救済のネットワークもできていますし、相談料を無料にしているところもあります。
夜逃げ、自殺は根本的な借金の解決策にはなりません。家族を悲しませないためにも、、まずは債務整理について学び、借金問題の解決を目指しましょう。